奈良三郷町の家

奈良県三郷町

コンセプト

■南庭と北庭を愉しむ住まい

●二つの庭を愉しむ
奈良三郷町の家は、緩やかな傾斜地の中腹にあります。
 
敷地面積は約44坪。
隣地から建物を1.5m以上離すという条例もあり、建物形状は限られてしまいます。
そこで、敷地の北側と南側に余白をつくり、1.5mの離隔部分と合わせて、南庭(ミナミニワ)と北庭(キタニワ)を設けました。
 
延床面積24坪弱のコンパクトな住まいですが、居間、中二階や2階の諸室からもミナミニワとキタニワが愉しめる住まいになっています。
 
●敷地のポテンシャルを愉しむ
住宅密集地は隣家に囲まれてしまう為、条件が限られてしまいますが、奈良三郷町の敷地には良い点が二つありました。
1.北側隣地に緑豊かな庭
2.2階道路側から東方向への抜け感のある景色
 
1.はキタニワと一体的な感じになるように考えました。植栽が生い茂ってくると隣地の緑との一体感が出てきます。
2.の景色のみえる場所に寝室を配置しています。窓を南面に設けることが多いですが、そこには付けず、景色を愉しめる東面に取り付けています。
 
 
●つくるを愉しむ
オーナー自身も積極的に住まいづくりに参加しました。
照明器具、タオル掛け、ペーパーホルダーや壁に取り付ける洋服掛けなどなど。
インターネットではなく、あちらこちらの店舗に脚を運び、実際に手に取り確認しながら、徐々に買い集めていきました。
工事の作業でも工程の許す範囲でオーナー自らが行いました。
床や階段などの木部の塗装は、オーナーの友人も巻き込んでの作業でした。
また、ニッチのヘリンボーンやテレビ台など、オーナー自作のものです。

■奈良三郷町の家

奈良県三郷町
延床面積 79.20㎡(23.91坪)
敷地面積 146.48㎡(44.22坪)
竣工年月 2019年6月
施工 斑鳩産業株式会社

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