新潟市江南区
コンセプト
南側の空き地に家が建ち、居間が暗くなった
子ども部屋が物置部屋になっていて、掃除や手入れが大変
とにかく寒い
耐風や強い風の時、揺れて怖い
床がギシギシと鳴く
愛着がありながらも、日々感じている住まいに対する不安や不満。
それらを解決しながら、家族を包み込むような優しい空間にならないかを考え、設計を進めました。
■減築/小屋梁の再利用
耐震診断の調査時に、 2階の 4部屋の内、 2部屋は増築されていることが分かりました。
子育てが終了し、物置部屋になっていたため、その部分を減築することにしました。
つまり建築当初の大きさに戻るということです。
2階を減築すると、耐震性が上がります。なおかつ、お手入れするスペースも減るので一石二鳥です。
その減築した部分の小屋梁を、一階の柱を抜いて補強が必要になったところに再利用しました。
解体時の写真。
赤い矢印が再利用した小屋梁で、黄色く囲んだ部分が減築した部屋です。
小屋のなかで家族の目に触れなかった梁が、今度は生活のメインスペースに移って家族を見守ります。