■小屋裏に天窓を設け、明るい空間に
本来、閉じられているはずの小屋裏を利用して、部屋に広がりと開放感をつくります。
小屋裏は、ロフトや小屋裏収納として使うことも多いのですが、ここでは小屋裏を使った小さな吹抜ともいえる天井に変化のある事例を紹介します。
![column01](https://jun-arch.com/wp-content/uploads/2020/10/001.jpg)
小屋裏を有効利用したリノベーションの事例です。
もともと薄暗かった部屋です。
小屋裏を表し、天窓を設けました。
日中は照明いらずです。
■小屋梁を空間のアクセントに
![column02](https://jun-arch.com/wp-content/uploads/2020/10/002.jpg)
小屋梁の一部を表し、空間のアクセントにも利用しています。
■天井の高さのギャップによる開放感
![column03](https://jun-arch.com/wp-content/uploads/2020/10/003.jpg)
一般的にはどの部屋も、同じ天井高さにします。
小屋裏を有効利用することにより、天井の高い部分と、通常の天井高さ(2.3~2.7m)とのギャップにより、空間に開放感が生まれます。
■新築での小屋裏利用
リノベーション、リフォームに限らず、新築住宅での小屋裏利用も同じように出来ます。
![04中山01](https://jun-arch.com/wp-content/uploads/2020/10/2af62f4c4d6637d0456a4f71e7d8125a.jpg)
![04中山02](https://jun-arch.com/wp-content/uploads/2020/10/79966a3c295dc44ae76cd5733c74cb62.jpg)
写真:星野裕也
下屋になっている部分の小屋裏まで天井を上げ、2階の子ども部屋1階のリビングがつながっています。
![05天野02](https://jun-arch.com/wp-content/uploads/2020/10/c72ec4b843bce608543860346ec095b1.jpg)
![05天野01](https://jun-arch.com/wp-content/uploads/2020/10/e6502202b26c62d5e28f0db9c9e98606.jpg)
写真提供:Daily Lives Niigata
下屋分の屋根なりに天井を貼り、高窓から光が入るようにしました。
隣家からの視線を気にせず、光を取り入れることが出来ます。
小屋裏の利用は、天井を、平らに、普通に仕上げるよりは、天井が高くなった分の工事費がかかってきます。大工の手間、材料費や足場などが通常の工事費にプラスされてしまうからです。
それでも、その工事費以上に豊かな生活空間を得ることが出来ると考えています。
加藤淳一級建築士事務所では、間取りなどの平面的な提案だけでなく、立体的に空間を吟味し、プラスアルファの空間を提案しています。