減築リノベーションのすすめ

減築リノベーションのすすめ
実例:天野の家

減築リノベーションのすすめ

 
「減築」という言葉をご存知ですか?
簡単に言うと「減築」とは「増築」とは逆のことを言います。
 
増築とは、必要になった部屋などを増やすこと。(床面積を増やす)
減築とは、使われなくなった部屋などを減らしてしまうこと。(床面積を減らす)
 
 
それでは、減築のメリットとは何か?
主に3つあります。
 
1.耐震性の向上
2.冷暖房の効率化
3.手入れ、掃除が楽
 
 

一つ目の耐震性の向上。

建物の高さが高いほど揺れます。2階建ての木造住宅であれば、2階を減築すると、建物の重心が低くなり、揺れづらくなります。
 

二つ目に、冷暖房の効率化。

空間がコンパクトになると冷暖房費を効率化できます。
 

三つ目に、手入れ、掃除が楽。

使われなくなった部屋の傷みは早いです。障子や襖が破けたり、建具が開けづらくなったり。
独立した子どもが自分の物を置きっぱなしにして、掃除も大変です。
そういったストレスから解放させるのも減築のメリットです。


実際の減築リノベーションの実例を紹介します。

天野の家

築40年の住宅です。
赤い線で囲ってある部分を減築します。

減築後のアフター写真です。

子どもが独立し、二階の子ども部屋が押入部屋になっていました。
リノベーションを機に、減築することになりました。

減築理由は、上記の 「減築のメリット」そのままです。

減築した部分の下、1階部分のビフォー写真です。
昔ながらの和室二間です。
アフター写真。

以前の台所を寝室にして、和室二間をキッチンと居間にリノベーションしました。
生活空間をコンパクトすることによって、冷暖房費を節約できます。
また窓の位置をかえることによって明るくなりました。
 
上に見える曲がり梁は、減築した部分の屋根裏に隠れていた小屋梁です。
減築して不要になった小屋梁を居間の補強材として再利用しました。
 
小屋のなかで家族の目に触れなかった梁が、今度は生活のメインスペースに移って家族を見守ります。