物干し場の設計ポイント

みんなが集まる気持ちの良いリビングをどこに配置するか?
どこでご飯を食べると美味しく感じるか?
リラックスして作業出来るキッチンの場所は?
 
 
などなど、家づくりの設計では考えることが多いです。
 
 
上記の他にも、
どこで洗濯して
どこで乾し
どこに収納するか
 
 
 
洗濯と物干し場、クローゼットの位置も設計の重要なポイントになります。

江南の家の西側に面した脱衣室 写真提供:Daily Lives Niigata

掃き出し窓を開けて、そのまま屋外の物干し場へ出せ、天気が悪い時は、室内干し出来るようにしています。
 
採光と通風を確保しながら、木格子で外部から見えないようにしていることもポイントです。

写真提供:Daily Lives Niigata

こちらは江南の家の2階の南面に面した物干し場
左側の小窓がある部屋がウォークインクローゼットです。
ここで乾して、そのままクローゼットへ。

喜多町の家玄関の写真

壁一面に格子には理由があります。
左側が物干し場なのです。
物干し場の存在が訪問客に分からないよう、意匠を兼ねて木格子にしています。

室内の写真。

外部からは、そこに物干し場があることに気が付きません(^^)
木格子なので、通風と採光も取り入れています。

キッチンと洗濯場との距離とアクセスの容易さも重要です。

五十嵐の家03の脱衣室

少し広めにして、窓の前で室内干し出来るようにしています。

左側に見えるのが、キッチン。

階段を4段上がってキッチンへアクセスします。
適度に距離があるので、洗濯機の音はリビングまで届きません。

リノベーションの物干し場の事例。

北上の家、ビフォーの写真。

昔ながらの和室二間のリノベーションです。
南側にサンルームがあり、ここで物干しをしていました。
サンルームと和室を仕切っているので、南から和室に光が入りづらく、薄暗い雰囲気です。

サンルームまで一体的な空間にしました。
物干し場は、壁の裏側にして、室内側からは見えにくくしています。
洗濯を乾したときは、ロールスクリーンで仕切ります。

ストレス社会の中で、家事がその一つになることもあります。
いかに家事を効率よく出来るか。
また家事を楽しみながら出来るか。
 
 
 
設計を始めた若かりし頃、お客様から
「加藤さん、設計は良いのだけど、水廻りがもう少しね。まだ家事の経験というか、実感が少ないわ」
と手厳しい事を言われたことがあります^_^;
 
家内も仕事を持っているので、私も家事を一通りこなせるようになり、おかげ様で主婦目線も含めたご提案が出来るようになりました(^^)